2009年6月5日金曜日

「顔を突く」

宮本武蔵の五輪書に「おもてをさすといふ事」というのがある。
「面を刺すといふは、敵太刀相になりて、敵の太刀の間、我が太刀の間に、敵のかほを我太刀先にて突く心に、常に思ふ所肝也。敵の顔をつく心あれば、敵の顔、身も、のるもの也。敵をのらするやうにしては、色々勝つ所の利あり。能々工夫すべし。たたかひの内に、敵の身のる心ありては、はや勝つ所也。それによつて、面をさすと言う事、わすするべからず。兵法稽古の内に、此の利、鍛練あるべきもの也。」
面を刺すと言う事は「顔を突くと言う事」。
「たえず敵の顔を自分の刀の先で突く気持ちでいる事が肝心だ」と言っている。
不二流体術でも徒手においてこれと同じ事をしている。
基本稽古でもこれをひたすら繰り返す。
突くのであって、払うのではない。
昔から言っている事は変わっていない。
基本の中ではこれを繰り返しするが、何年たっても出来ないのか、やらないのか、理解してないのか(笑)そういう人達が多い・・・
「闘いの間に、敵が身をのけぞらすような状態になれば、もはや勝利である。従って顔を刺すと言う事を忘れてはならない。」こう言っている。
そして、別に
「三つのうけというふは、敵に入り込む時、敵打ち出す太刀をうくるに、我太刀にて敵の目をつくやうにして、敵の太刀を我右のかたへ引き流してうくる事。」とある。
これは、
「敵に入っていく時、敵が打ち出す太刀を受けるのに自分の太刀で敵の目を突くようにし、敵の太刀を自分の右側にはずして受けるのである。」
という意味であるが、
基本では、やはりこれを繰り返す。ひたすら。
やりにくいのかね???・・・
多分そうであるのだろう・・・
しかし、「此の利、鍛練あるべきもの也」である。
今日は難しい事?いや簡単なんだが(笑)あまり面白くなかったな・・・

「ボディガード」

「先生!先生!」遠くで呼んでいる。
・・・・・・私ではないだろう
「先生!」あれっ!俺の事?
あっ!この方は!「どうも!お久しぶりです!」
以前の事であるがボディガードの仕事をしていた時期があった。
その時に、ある会社で一年半ほど四六時中、ボディガードをしていた。
その会社の会長さんと偶然バッタリと・・・
ガードをするという事は攻撃する事とは全く違う。
攻撃して自分だけ闘っている間に対象者が何かあってはどうしようもない(笑)
ガードではなくなる(笑)
その時には対象者は、この世からいなくなっているだろう。
よく「危険な場面はありましたか?」と聞かれる。
もっともな質問です。
が、しかし、危険な場面があれば対象者はすでに駄目な状態という事。
危険な場面を絶対に事前に作らないようにするのが仕事の一つ。
これが本当に一番大事な事です。
危険な場面は事前にこちら側であらかじめ把握して排除をしていかなければなりません。
話すと長くなるのでまたの機会に・・・
しかし、縁があるんでしょうね。
街中でバッタリ再会すんですから・・・

「アサヒスーパードライ」

久保村師範と久しぶりに二人だけで新宿東口のアサヒスーパードライに行く。
懐かしいですね・・・
その昔、白帯や茶帯の頃でした。ここに稽古後に来ていたのは・・・
まだ、道場が無く赤坂の氷川小学校の体育館を毎週・日曜日に借りて稽古していた頃でした。
不二流体術で常設の道場が初めて出来たのは、福岡は1年半前。東京は2年半前。
稽古方法も今の様には出来ていませんでしたね。
あの頃来ていたメンバーは先代と白川師範、奈良師範、久保村師範、私の先輩達、そして私、あとはたまに来る人が、チョボチョボと・・・(笑)
あとはいなかったですね(笑)
稽古後に必ずここに来ていました。
その当時、私も全然お金が無くて、他の人もお金が無くて(笑)
毎回、久保村師範と私の先輩が出していました(笑)
ごっつぁんでした!(笑)
ある時に久保村師範が切れて、それからアサヒスーパードライから新宿・三平へと場所は移りました(笑)
何で切れたのかって?それは、皆奢ってもらってるのに、好き勝手な事ばかり言っていたからです(笑)
調子をこき過ぎたんですね(笑)
そりゃ怒るだろう(笑)
以来、10年以上でしょうか三平は。
この間行ったら、改装していて店を間違えたのかと驚いていたら、いつものおじちゃん、おばちゃんがいて同じ店だと分かりました(笑)
その後に他にも一名が合流。
今後の不二流体術についての方向性とする事を説明する。
本当に少しづつですが、着実に進んでいます。
それでいい。

「北辰一刀流」

日曜日は午後からは「北辰一刀流」の館長の襲名披露が。
スーツに着替えてホテルに向かう。
スーツなんか久しぶりに着た為に、物凄い違和感がある(笑)
午前中は稽古だった為に髪の乱れが・・・(笑)
どこが乱れるの?(笑)
稽古後に山本初段にホテルまで送ってもらう。
東京プリンスホテルで久保村師範と待ち合わせ。
ホテルに到着すると、いるいる!違和感ある人が(笑)
「久しぶりのスーツで違和感がありますね。」と言うと。
「本当だよ。ネクタイまで締めてるから、窮屈でしょうがねぇ!」(笑)
私達はネクタイが締めれない人種になってしまいました(笑)
会場は東京プリンスホテルではなく、隣にあるザ・プリンススパークタワー東京。
同じプリンスでも違います(笑)
14:00~開演。
色々な方々の挨拶の後に乾杯。
歓談の途中で演武。素晴らしいものでした。
以前、靖国神社の奉納演武会で御一緒させて頂いた師範の方々も演武されている。
さすがですね。良く稽古されています。
見ていて稽古されているなというのが、型の中からビシビシと伝わってきます。
以前よりも若い方々が増えている。
女性の姿も多かったです。
不二流体術ではあまり無い光景なので驚きました(笑)
北辰一刀流は歴史です。歴史に名を残す流派です。
道場は結構近いんです。
今度、遊びに行きます(笑)

「見学者」

日曜日は朝から稽古。
軸の確認。骨盤の確認。よ~そろ~!(笑)動きが軽い。
道場では見学者が。
空手をされているらしい。
幼い頃から剣道をされて、空手に移行して現在まで・・・
本当に武道が好きでしょうがない人なんだろう。
40歳を過ぎて、体力にも衰えを感じ・・・という人だった。
不二流体術について説明する。
理解出来たみたいでした。
現在、某流派もしている為に並行して稽古したいと言う。
全然、大丈夫です。
する気があるならして下さい(笑)
ヤル気があればすればいいし、ヤル気が無ければしなけりゃいい(笑)
人生とはシンプルな方が良い(笑)
ホームぺージを見られて来られたみたいだが、不二流体術の印象は怖いものだったらしい。
しかし、全然明るい雰囲気で驚きました。と言われた(笑)
う~ん!そういうイメージなのか・・・(笑)
さてさて、どうなるのか・・・

「反抗期」

今日は子供教室から。
子供達は親御さんに聞くと、それぞれ反抗して大変などと声を聞く。
当たり前だが、小さい子供でも反抗期はある。
反抗期があるのが正常なのである。
2回3回と大きいのがあっていい。
逆に無いと大人になって出る。
私の知り合いで親の言う事をよく聞き、勉強がよく出来て、良い高校から良い大学(偏差値というものが。)に進学し、一部上場の会社に入社した人がいた。
世間で言う所のエリートコースである。
回りは皆、凄いと賞賛し本人も満足していた。
しかし、会社でのある挫折をきっかけにして、一気に転落人生を・・・
この方は全く反抗期が無かった。
親の言う事をよく聞き、反抗などした事もなかった。
こういう人は挫折に弱い。
会社を辞め、実家に戻り、家の中に引きこもった。
今でいうニートになってしまった。
一流と呼ばれる高校や大学に行き、世間では羨ましがられる会社に入り、そのなれの果てはニート。
ニートになるだけならでは終わらなかった。
家の中で大暴れ。
家中の物を破壊しまくり、挙句に親にまで手を挙げだした。
精神的にもかなりおかしく、なり出した。
親もこうなるとは想像もつかず、困り果てた末に食事の中に睡眠薬を混入し、私はその日の夜に呼ばれた。
「もう、どうしようもない。殺すしかない。さっきの食事に睡眠薬を入れた。大人しくさせてから、殺す。暴れた時は大人しくさせるのを手伝ってくれ。」
おいおいおい!「ちょっと待って下さい!」と父親と話してなんとか説得する。
その後も暴力は止まらず、結局その方は精神病院に入院。
反抗期が大人になって出てしまった、悪い例である。
私自身を振り返り、若い時に反抗期があって良かったと思う今日この頃。
思えば反抗期だらけだったかな?(笑)
子供教室の親には言う。「反抗期があるのは正常な証拠。すくすくと育っている証拠。」
なぁ~んも心配いりません・・・

2009年6月4日木曜日

「見た目」

人間は見た目の第一印象で決まるなどとはよく言われる。
しかし、その見た目というのは本当に当てにならない。
様々な世界を見て、様々な人々と交わりを続けていくと、見た目の印象など何の役にも立たない事が分かってくるはずである。
見た目は根性ありそうに見えても違ったり、根性無さそうに見えても物凄い根性があったり。
悪そうに見えても悪くなかったり、善人そうに見えても悪人だったり・・・
性格良さそうに見えても悪かったり、性格悪そうに見えても良かったり。
金持ちそうに見えても貧乏だったり、貧乏そうに見えても実は金持ちだったり。
見た目とは何と頼りないものだろう・・・
しかし、人間は見た目で判断する(笑)
男性はハンサムな方が得するし、女性は美人の方が得をする(笑)
車の割り込みも「おばさん」なら許されないが、若い可愛い女の子なら許される(笑)
だが、見た目で人間は判断する。
面白いですね・・・(笑)
でも見た目っって重要ですね。
私の見た目はどうなのか?
お会いした人は聞かせて下さい(笑)
スナフキンもやばいな・・・(笑)

「教育」

国会では党首討論。民主党の新しい党首である世襲議員・鳩山さん(笑)

国会中継ほど面白いものはない。
小学校などで教えている事とは真逆な事を立派な大人である、先生と呼ばれる代議士たちがしている。
先日、フリースクールの先生と話していた際に「国会中継は子供達に見せられない。」と言われていた。
「いや、反対に国会中継は見せた方が良いですよ!」と話す。
小学校では「人が話している時はよく聞きなさい。話を遮ってはいけません。」などと教えているが、国会では人の話を遮るのは当たり前(笑)
ヤジはひどく、どうかすると乱闘にまでなる。
その乱闘も大げさなだけで、本気ではない(笑)
もう少し流血を・・・(笑)
嘘の答弁も当たり前。

人間の腹黒さを見る良い勉強になる(笑)
世の中での正解とは何か?
「世の中には正解は無い。正解は様々な場面で場合によって様々な正解がある。」と言った先生がいるが、しばし名言である。
考える力、正解を考える力を身に付けなければならない。
武術も同じである。
教育では平等が声高に叫ばれる。
しかし、平等も過ぎると逆に極端に不平等になる。どこかの国みたいに・・・(笑)
社会というのは不平等であり、ある程度の不平等は健康な社会には絶対に必要。
平等ではないから、どうしなきゃいけないのか・・・
自分自身でしっかりと考えなければならない。
「職業に貴賤は無い。」などの教えも不要。
職業には貴賤はある。
当たり前の事をちゃんと教えなければならない。
国の根幹をなすのは教育である。
会社や団体の根幹も教育。経営者は新人教育に苦心する。
家の根幹も教育。親は子供の教育に苦心する。
「教育」というのはどこの社会でも、家でも根幹をなすもの。
武術の師匠と弟子も。