2008年11月20日木曜日

「覚悟」

東南アジアの戦場から日本に戻ったのは、24歳の終わりの頃。

当時、最前線まで出て作戦を遂行し、無事に帰還できた為に一人で悦に入っていた私。

回りはベテランの兵士達ばかりだった。

そんな中で新兵が無事に任務を遂行できたという事で、得意満面だった私。

作戦遂行中にはベテランも新兵もない。それを肌で実感した。

己の肚はどこまであるのか、見極めてみたかった。

生と死の狭間に自分自身を置いてみたかった。

そんな得意満面だった私とは全然違う男がいた。勿論日本人である。

彼は自衛隊出身者。寡黙な男。

鼻の先で馬鹿にしていた面があった。

単純に俺の方が凄いんだという意味で。

しかし、その男は「ゲリラに骨を埋める」と言って、日本には帰らなかった。

日本と現地を行ったり来たりして、ゲリラ活動を続けている人達は何人かいた。

私もその一人だった。

その男は日本に帰らず、現地のゲリラ部隊に留まり続けた。

そして、戦場で亡くなった。

それを聞いた時の衝撃は言葉に言い表せない。

そこまで覚悟をしていた男には勝てない。

単純にそう思った。

この人の真似は出来ない。悔しいが出来ない。凄い!

その男と特別に親交があったわけではない。

言葉ではなく単純にその行動に心を打たれた。

私の足は自然にそこから遠ざかっていった。

この程度の兵士であった私であったが、最前線の戦場から日本に戻ると、物凄い嫉妬が待っていた。それは、後述する事とする。

一年半前に不二流体術の宗家を継承して、私自身の覚悟は決まった。

死ぬまでやり続ける覚悟が出来た。
決して、あの男には負けたくない。


人間の覚悟というものは、もの凄いエネルギーを出す。また、肚も据わる。

肚が座れば何事も苦労には感じない。

たまに愚痴は出るが・・・(笑)

人それぞれ、覚悟の仕方は違う。

肚が据われば人生が楽しくなってくる(笑)

こんな私は、おかしいのだろうか・・・?

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